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今回は、避難・引き取り訓練の様子をお伝えします。
9時30分、震度6の地震により調理室から出火。ガス、水道、電気などのライフライン停止を想定し、水や電気を使わずに一日過ごしました。
点呼・報告後、3〜5歳の幼児クラスは、近くの南平小学校へ避難の練習をしました。
0〜2歳の乳児クラスは点呼後、各保育室に戻り、ふだんよりも薄暗い保育室に戸惑いを見せながらも、保育士のそばで落ち着いて過ごしていました。
幼児クラスが避難から帰ってきた後は、2〜5歳児のクラスがカエルキャラバン(社会福祉協議会)の皆さんによる災害時の対応体験をしました(2歳児は見学)。
カエル人形を使用したジャッキアップと毛布担架の方法を教えていただき、子どもたちは前のめりになって話を聞いていました。
園庭では、炊き出し係の職員がかまどを使って災害食を作りました。昼食のメニューはカレーとみそ汁です。各クラスに提供すると、皆、「おいしいー!」と言いながら食べていました。
この日は天気が悪かったこともあり、15時頃から園内は暗くなってきました。夕方からは電気の代わりに、ソーラーランタンを使用して過ごしました。
夕方になると、保護者の方がお迎えにみえ、帰り際には「あのね、今日はお水が出なかったんだよ。電気もつかなかった!」と、今日のできごとを保護者の方に話す子どもの姿も見られました。
子どもたちにとっても職員にとっても、とても勉強になった一日でした。
この日、ばら組(4歳児)に地域の「ふれあいサロン」の方たちが来てくださり、大型カルタとりを2チームに分かれて行いました。
「よーし! いっぱいとるぞ!」「ひらがな、よめるよ!」と気合い十分で取り組んだ子どもたち。中には、まだ、ひらがなを読むのが難しい子どももいましたが、「絵がかわいいね。小学生のお兄さんたち、お姉さんたちが描いたんだよ。カルタを読んだら絵を見て探してごらん」と話すと、「とれたー!!」と言って、楽しんで取ることができました。
最後の一枚になると、皆、集中して残ったカルタのまわりに立ち、緊張している様子でした。そして、ふれあいサロンの方がカルタを読んだ瞬間に全員が同時に取り、顔を見合わせて笑っていました。
この頃、つぼみ組(0歳児クラス)の子どもたちは、ハイハイや歩行で移動できる距離が延び、活動範囲がどんどん広がっています。
9月初めの涼しい日、探索を思い切り楽しめるよう、広いテラスへ遊びにいきました。
テラスに出ると、隣のもも組の部屋から1歳児に大きな声で呼びかけられました。「おーい」「つぼみさーん」。その声に応えて、手と手を合わせてタッチタッチタッチ♪
ふれあいが嬉しいひとときです。
テラスから見えるものはなあに? 園庭の遊具と畑、ご近所の家々の屋根、広い空。
それから京王線の電車。1歳を過ぎた少し大きい子が、景色を熱心に見つめています。
一方、こちらは、ハイハイで移動する月齢の低い子どもたち。透明のアクリル板に興味を持って、タンタンたたいては、音と感触を楽しんでいました。
同じ場所にいても、子どもによって見るところや楽しみ方が違うのですね。
他にも、外の匂いや風の感触など、子どもたちは戸外で五感をめいっぱい使って過ごしていました。
これからは園庭にも遊びにいき、さらに楽しさを広げていきたいと思っています。
今週は、共同製作をしているもも組(1歳児クラス)を紹介します。
海に見立てた背景にカニ、クラゲ、魚を泳がせて製作を完成させるために、3つの机を出し、1) 花紙を丸めて袋に詰める、2)事前に手形で作ったカニとクラゲの目を描く、3)フィンガーペインティング、のコーナーに分かれ、順番に回って製作をしました。
花紙を丸めるコーナーでは、花紙を配られると触って、どのような物か確かめる子どもや、ビリビリと破いてしまう子ども、初めから上手に丸める子どもなど多様でした。丸め終えると、「先生できたよ」と声をかけて、嬉しそうにできあがった作品を見せてくれました。
フィンガーペインティングのコーナーでは、最初のうち、手に絵の具をつけようとすると不安な顔をする子どもや、いやで泣き出す子どもの姿が見られました。
でも、保育士に「紙に手をつけてみよう」と声をかけられると、手を添えてもらいながら紙に手をつけることができて、手に絵の具がつく感触や紙に手がくっつく楽しさがわかり、段々と慣れてきて何度もペタペタと手形をつけていました。続けているうちに、少しずつ自然と笑顔が見えました。
ここまでは数名ずつに分かれて順番に製作を行いましたが、最後は全員一斉に製作をしました。いろいろな作業がありましたが、最後まで集中して座り、製作を行うことができました。最後はみな、笑顔でした。
すみれ組(2歳児)では午睡前、パジャマに着替える時に、自ら自分のパジャマのところでTシャツ、ズボンを脱ぎ、たたむ姿が多く見られるようになってきました。中には自分でボタンをはめる子どももいます。
「あれ? ここ、ちがうよ」と友達に教えてもらい、「あっ、ほんとだ」とはめ直す姿や、できなくて困っている友だちを手伝う姿など、子ども同士で教え合う姿が見られるようになり、日々成長を感じています。
食事の時は、箸を使うことに向けて、3点持ちでスプーンやフォークを持って食べるように子ども達に声かけをしています。すると、「せんせい、みてみて〜! ほら、もてるよ!」「わたしもできるよ!」と一斉に見せてくれます。
まだまだぎこちない手つきではありますが、3点持ちで食べようと意識している子ども達。毎日にぎやかな食卓です。
そして、食後は椅子に座り、自分で歯磨きをしています。この日は看護師による歯科指導が行われ、パネルシアターを見ました。
子ども達はパネルシアターを集中して見、1)食べたら歯磨きをする、2)甘い物は少しにする、3)好き嫌いなく何でも食べ、よく噛む、の3つのお約束と、歯磨きをする時に気をつけることを教えてもらいました。
つぼみ組(0歳児クラス)も、子どもたちの体調をみながらテラスで水遊びを始めました。
初めのうちはバケツの水をすくったり、こぼしたりと水の感触を楽しむ子どもたち。少しずつ慣れてくると、おもちゃを水の中に沈めたり、バシャバシャと水面を叩いて水しぶきを上げたり…。穴を開けたホースの噴水の水が全身や顔にかかっても、嫌がることなく頼もしく遊んでいました。
まだまだ暑い夏が続きます。これからも一人ひとりに合わせて水と触れ合えるようにし、水の感触や気持ち良さを楽しめるようにしていきたいと思います。
もうひとつ、部屋の中での様子です。
最近のつぼみ組の子どもたちは、ハイハイや歩行が盛んになり、動きが活発になってきました。
そんな元気いっぱいな子どもたちも少しずつ周りの子どもたちに興味を示し始め、お互いの顔を見合ってケラケラと笑ったり、並んで座り指差しをしたりしながら何かお話ししているような、そんな微笑ましい姿も見られます。
お友だちの存在に気がつき始め、様々な刺激を受けることで子どもたちの小さな心も少しずつ豊かに大きくなってきているようです。
お友だちの関わりを通して、優しい心が育っていってくれたらと思っています。
園長:久野順子
〒191-0041
東京都日野市南平5-8-2
TEL 042-591-6153
メール info@tsukushinbohoikuen.com