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高幡不動(東京都日野市)で子どもたちを育んで、45年

今週のつくしんぼ 2015年12月と2016年1月report

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2016年1月25日の週

0歳児の活動

 先週に引き続き乳児クラスの紹介、今週は0歳児クラス(つぼみ組)です。つくしんぼ保育園の2階にある乳児クラス組(0歳、1歳、2歳クラス)は、床にコルク素材を使用しています。コルクは、夏は涼しく、冬は暖かく感じる素材だからです。今の時期は床暖房もついているため、子どもたちがコロコロ気持ちよさそうに横になり、お休みをしている場面を見ることも。

 つぼみ組の1日は、「朝のおあつまり」から始まります。「おせなかぺったん」を合言葉に、一列になります。0歳児にとって、「一列に並ぶこと」は決して簡単ではありません。でも、おあつまりの時に歌う歌が大好きな子どもたちは、今では自分から並び、歌ったり、手の振りを真似したりするようになりました。特に「わんわんもおはようワンワンワン!」のところは元気に歌い、息がぴったりです。

0歳児の活動

 そして、この日は、つぼみ組の部屋で初めてトンネル遊び。初めて体験した長いトンネルに、子どもたちは大喜びです。

 入り口と出口を決めて、1人ずつハイハイをしながらトンネルをくぐります。出口から出てきた子は、ついついそこから逆戻りしたくなり、「こっちから入ろうね」と保育士が誘導すると、「ぼく/わたしはこっちから入りたいの!」と言わんばかりに身をよじります。抱いて入り口まで連れていってあげると、嬉しそうにまたトンネル体験。それを何度か繰り返すと、自分から入り口の方へトコトコと歩いていくようになり、「きゃっきゃ」と笑い声をあげながら、元気に遊んでいました。

 この日は寒い一日でしたが、室内は日当たりが良く、たくさん体を動かした子どもたちはポカポカです。暖房を切って窓を開け、外の空気を取り込みました。まだ園庭にはところどころに雪が残る、天気の良い日でした。


2016年1月18日の週

雪とフォトフレーム

 今週、つくしんぼ保育園のある高幡不動周辺にも雪が降りました。今年初めての雪で、園庭一面が雪景色。子どもたちは、雪が降っている間は外に出ることができませんでした。でも、半分ほど雪が溶けた翌日に雪遊び体験をしました。
 そんな今週のクローズアップは、1歳児クラス(もも組)です。

 翌日、園庭は半分ほど雪が溶けた状態でぬかるみが激しく、雪もところどころ残っていたため、1歳児が自由に走り回ることはできません。そこで、今年度初めて「お散歩ロープ」が登場しました。

 保育士が誘導をし、ロープに付いた赤い輪を一人ずつ持って歩きます。子どもたちは初めてロープを使いましたが、輪から手を離さずにゆっくりと歩いていました。1日経った雪はすでに固い状態になっており、一歩ずつ踏みしめるとザクザクと音をたてました。保育士が「前を見て歩こうね! いちに、いちに」と声を掛けてゆっくりと誘導し、前へ進みます。ところが、こどもたちは足の裏の感触とザクザクという音に気を取られるのか、足元ばかりが気になり、なかなか前を見られません。ゆっくりゆっくり歩き、雪をかぶった「つくしんぼ畑」を見て、子どもたちは園庭を一周しました。

 テラスに到着した後は、バケツやコップに入れた雪を手で触ってみました。「つめたい!」「いたい いたい!」「ゆきだね」と、それぞれの感想を言いながら、少しかたくなった雪の感触を楽しんでいました。

 おとなにとっては少し大変な雪でしたが、子どもたちにとってはめずらしい体験となったのではないでしょうか。


雪とフォトフレーム

 もうひとつ、同じもも組の製作風景です。

 保育士が穴あけパンチで紙皿に穴を明け、いろいろな色の毛糸を用意し、子どもたちが穴に毛糸を通していきます。

 子どもたちが「ひも通し」をしたのは初めてでしたが、「集中して穴にひもを通して、反対側からつまんでひっぱる」という作業を熱心にしていました。(ひもを選んで)「ピンクにしよう!」、(ひっぱって)「しゅるしゅるー」、声を出して楽しそうに製作を続け、最後は「もっとー!」と保育士に手をさしだして、毛糸をもらおうとする子どももいました。

雪とフォトフレーム

 この製作は、毛糸の部分に写真をはさみ、「フォトフレーム」になります。中にはさむ写真は、子どもたち一人ひとりがひも通しをしている姿で、2月に行われる作品展で展示します。できあがった「世界にひとつだけ」の作品は飾られるまで大切に、もも組保育室で保管されています。

※作品展の様子は、後日お伝えします。




2016年1月11日の週

大根とブロッコリー

 休み明けの保育園の畑では、大根とブロッコリーが収穫を待ち望んでいるかのように大きく育っていました。

 今回は、3歳児クラスの子どもたちが収穫をしました。
 力強く生い茂る大根の葉に、まずはおっかなびっくり触る子どもたち。担任が「引っ張ってごらん」と声をかけると、遠慮がちに葉を一本だけ持って、なんとか抜こうとしていました。
 友達がやっているのを見ると一緒にやりたくなったようで、何人か集まって引っ張る様子は、まるで絵本『おおきなかぶ』のよう。保育士や用務職員に手伝ってもらいながらようやく抜けると、「すごいね!」「おおきいね!」と大きな声で喜んでいました。

大根とブロッコリー

 保育士が、「これは、クリスマス発表会で演じた『にんじん・だいこん・ごぼう』に出てきた大根だよ」と話すと、「○○ちゃんだー!」と発表会で大根役を演じた友だちの名前を嬉しそうに呼びあっていました。そして、子どもたちは、抜けたばかりの大根は本当に土がついていて茶色をしていると、自分たちの手と目でしっかり理解したようです。

 その後、大根は子どもたちが調理室に持っていき、調理職員に渡しました。


大根とブロッコリー

 一方のブロッコリーは、子ども達の顔と同じくらいの大きさに育っていました。用務職員が太い茎を切り、子ども達が段ボールに運びました。自分の腕の中にあるブロッコリーを見る子どもたちの目が、まるで赤ちゃんをのぞきこむように優しかったのが印象的です。園庭に遊びに出ていた2歳児クラスの子ども達にも収穫したブロッコリーを見てもらい、3歳児クラスの子どもたちは得意そう。

 ブロッコリーも、子どもたちが給食室に運び…。ブロッコリーは、その日のおやつでフリッターに変身しました。

大根とブロッコリー


 一度湯通しをしたブロッコリーに衣をつけて揚げると、見た目は唐揚げのようです。ブロッコリーのフリッターは、茎の部分がほくほくとして芋のような食感。初めての味だったようですが、子どもたちは皆よく食べていました。
 どの年齢の子ども達にも食べやすいブロッコリーですが、今回、新しい食べ方を試してみたことで早速、園の人気メニューになりそうです。

※『にんじん・だいこん・ごぼう』は、絵本があります。どんな話なのか、興味をお持ちの方は検索してみてください。



2016年の幕開けです

新年

 明けましておめでとうございます。2016年、つくしんぼ保育園の日々がふたたび始まりました。今の季節、園のすぐ近くを流れる浅川の土手を子どもたちとマラソンすると、こんなにきれいな富士山を見ることができます。

新年

 保育園も少しだけ、新年の装いです。鏡餅は、年末のお餅つきで子どもたちが作ったもの。笑顔で登園してきた子どもたちを玄関で見守っています。


 

開園45周年のつくしんぼ保育園、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年  



2015年12月14日の週

園庭


 日野市の高幡不動あたりでは、雲ひとつない晴天だった日の様子です。
 つくしんぼ保育園のすみれ組(2歳児)ともも組(1歳児)の子どもたちは、元気に園庭を走っていました。担任と思いっきり追いかけっこをするのが大好きなすみれ組さん。12月ですが、上着を着なくても少し汗ばんでしまうほど、力いっぱい駆けまわっています。
 最近は、木の実や葉っぱを使ったおままごと遊びのほか、園庭にある汽車の遊具に乗って「こしょうしたよ」「しゅうりしなくちゃね」と修理やさんごっこ遊びをするのが流行っています。



園庭

 そんななか、1人の男の子がつくしんぼ畑の変化に気づきました。
 「せんせい、これなに?」、指さした先には、10月に幼児クラスが種を植えたブロッコリー。大きな葉の真ん中には、食べられる程の大きさに成長したつぼみがありました。
 「葉っぱがおおきいね。ブロッコリーだよ」と答えると、「どうしてこっちはないの?」…。見てみると、いくつかの株はチョキンと茎を切られている状態でした。





園庭

 実はこの日、乳児クラスが園庭で遊び始める前に、ばら組(4歳児)とさくら組(3歳児)の子どもたちが、成長したブロッコリーを朝一番で収穫したのです。
 収穫されたブロッコリーは、子どもたちの手で大切に給食室まで運ばれました。
 乳児クラスの子どもたちも、毎日の園庭遊びの中で、しっかりとつくしんぼ畑の作物の成長に興味を持ち、変化に気がついています。

 今年の夏からスタートした「今週のつくしんぼ」をご覧いただき、ありがとうございました。今週をもちまして、今年最後のホームページ更新とさせていただきます。来年は、1月中旬から更新を行います。

   皆さま、良いお年をお迎えください。


2015年12月7日の週

発表会


 12月5日土曜日、待ちに待った「クリスマス発表会」の日がやってきました。当日は、保護者の皆さまだけでなく、祖父母の皆さま、ごきょうだいと、保育園の遊戯室が満員になるほど、たくさんの方たちにおいでいただきました。
 子どもたちは、大勢の観客を目の前に、「少しきんちょうする」「たのしみ!」など、それぞれ違った表情で大舞台の出演準備をしていました。

 今回は、たくさんの演目の中の一部を紹介します。


 最初の写真は、幼児クラスのオープニングの様子です。『メリークリスマス』と『クリスマスの鐘』」を、さくら組(3歳児)、ばら組(4歳児)、ゆり組(5歳児)の3クラスで歌いました。
 ステージに上がり、ビデオやカメラを持った大勢の方を目の前にして緊張ぎみな子どもたちの様子。お父さんやお母さんを探し出して、余裕の表情でステージ上から手を振る子もいました。

発表会



 次は、ばら組の劇『こびとのくつや』の一場面です。貧しい靴屋のおじいさんとおばあさんに代わり、こびとたちが次々と靴を作り上げるという、グリム童話のお話です。

 今年のばら組は、セリフや劇の進行を覚えるのがとても早かったそうです。一方で、歌を歌うこと、大きな声でセリフを言うことは苦手な子が多く、何度も練習を重ねたそうです。当日は練習の成果をしっかりと発揮して、後ろの座席まで大きな声が聞こえていました。

発表会



 最後は、サプライズ!でつくしんぼ保育園にやってきたサンタクロースです。

 プログラムの途中、突然聞こえた鈴の音。シーンと静まった子どもたちの前に「よい子はどこじゃー?」「よい子はどこじゃー?」とサンタクロースの姿が…。「つくしんぼ保育園の子どもたちはお友達と仲良くできていたかな?」、サンタクロースからの問いかけに大きくうなずく子どもたち。ソリには子どもたちへのプレゼントがたくさん積まれていました。

 発表会を一生懸命頑張った子どもたちは、サンタさんからのプレゼントと園からのクリスマス・ランチのプレゼントを手に、笑顔でお家へ帰っていきました。お家でもきっと、お父さん、お母さんと劇や歌の話をたくさんしたことでしょう。




2015年11月30日の週

大根抜き


 温かい日差しの午後、「うちの畑の大根が育ったから、抜きにきませんか?」、こんな嬉しいお誘いをして下さったのは、ご近所にお住まいの通称「畑のおじさん」です。広い畑を子どもたちに観察させて下さったり、ジャガイモ掘りをさせて下さったりと、日頃からお世話になっています。
 園長が「給食が終わったら、早速行ってみよう!」と計画を立て、ゆり組(5歳児)の子どもたちと園長、職員数名で園を出発しました。ワクワクながらみんなで線路沿いを歩き、おじさんの畑で大根の収穫体験の始まりです。



 大きな大根の葉っぱをしっかりと持ち、腰を下ろして、一人一本ずつ力いっぱい引っ張りました。自分の腕よりも長くて太い大根が抜けると、子どもたちから大きな歓声が上がりました。
 保育士が「スーパーで売っている大根は葉っぱが無いよね」「葉っぱも食べられるんだよ」と説明すると、「しらなかったー!」「この前、お母さんがお味噌汁に入れてくれたよ」と、様々な声が聞こえました。

大根を持って帰園


 おじさんが「自分で抜いた大根を持って帰っていいですよ」と言ってくださったので、子どもたちは大喜び。いただいた大根を、みんなで持って帰りました。大きな大根を赤ちゃんを抱くようにそっと抱える子もいれば、得意そうに肩に乗せて力強く持って帰る子もいたり…様々でした。「重くなってきた…」「葉っぱおちてるよー」「今日は大根ご飯!」と会話も弾んでいました。

 通りがかった新聞屋さんに「すごいね」と声を掛けてもらうと、「みて! 今ぬいてきたんだよ!」と得意満面の子どもたちでした。



 翌日になると、園庭にあるつくしんぼ畑の大根を気にする子どもたちの姿が見られました。「だんだん見えてきたね」と大事そうにジョウロで水をあげていました。今年初めて、つくしんぼ畑でも大根を植えています。どんな大根に育つでしょうか。職員も楽しみでなりません。


社会福祉法人 つくしんぼ保育園

園長:久野順子
〒191-0041
東京都日野市南平5-8-2

TEL 042-591-6153

メール info@tsukushinbohoikuen.com